ゼロクリック検索が約68%に!AI Overviewsで検索はどう変わった?対策は?

ゼロクリック検索が約68%に!AI Overviewsで検索はどう変わった?対策は?

2026年6月、米国の調査会社SparkToroは、米国のGoogle検索の約68%が、どのサイトもクリックされずに終わっているとする調査結果を公開しました。2024年の調査では約60%だったため、「ゼロクリック検索が60%を超えて、さらに増えている」と話題になっています。

当記事では、ゼロクリック検索とは何か、なぜ増えているのか、AI検索とどう関係しているのかを、AI初心者の方にもわかりやすく解説します。ブログやサイトを運営している方向けに、今できる対策もまとめました。

目次

ゼロクリック検索が約68%に!SparkToroが最新調査を公開(2026年6月)

ゼロクリック検索とは何ですか?

ゼロクリック検索とは、Googleなどで検索したあと、検索結果のどのリンクもクリックせずに終わる検索のことです。

たとえば「東京 天気」と検索すると、検索結果のページに今日の天気がそのまま表示されます。わざわざ天気予報のサイトを開かなくても答えが分かるので、クリックせずに検索を終えることになります。これがゼロクリック検索です。

最近は、検索結果の一番上にAIが答えをまとめて表示する「AI Overviews(AIによる概要)」が登場しました。AIの答えを読んで満足し、サイトを訪れない人が増えていることから、改めて注目されています。

※スマホの脆弱性を突く「ゼロクリック攻撃」とは別物です。この記事で扱うのは検索の話です。

検索でゼロクリックで終わる割合は?

前述の通り、SparkToroの調査では、2026年1〜4月の米国のGoogle検索のうち68.01%がクリックなしで終わっていました。調査データは、アクセス解析会社Similarwebの利用者パネル(パソコンとスマホのブラウザ)をもとにしています。

調査の時期ゼロクリックの割合(米国のGoogle検索)
2019年49%
2024年60.45%
2026年1〜4月68.01%

※出典:SparkToro「In 2026, Less than One Third of Google Searches Still Send a Click」(2026年6月9日公開)。年によって調査に使ったデータ(利用者パネル)が違うため、厳密な比較ではないと調査元が説明しています。2026年10月19日時点。

つまり、Googleで検索した人のおよそ3人に2人は、どのサイトにも訪れていないということになります。なお、この調査はスマホの「Googleアプリ」での検索を含んでいません。アプリ内の検索ではゼロクリックの割合がさらに高い可能性があると、調査元は注意書きしています。

>>SparkToroの調査記事(英語)

なぜゼロクリック検索が増えている?AI Overviewsとの関係

ゼロクリック検索が増えている大きな理由として挙げられているのが、Googleの「AI Overviews」です。ここでは、AI Overviewsがあるときとないときで、クリックがどう変わるのかを見ていきます。

AIの要約があるとクリックは約半分に(Pew Research Centerの調査)

米国の調査機関Pew Research Centerは2025年7月、米国の成人900人の実際のブラウジングデータを分析した結果を公表しました。それによると、AIの要約が表示された検索では、検索結果のリンクがクリックされた割合は8%で、要約がない検索(15%)の約半分でした。

項目AIの要約ありAIの要約なし
検索結果のリンクをクリックした割合8%15%
そのままブラウジングを終えた割合26%16%

※出典:Pew Research Center(2025年7月22日公開)。2025年3月の米国の成人900人のブラウジングデータをもとにした調査。

さらに、AIの要約の中に表示されるリンク(出典のリンク)がクリックされたのは、AIの要約が出たページの訪問のうち1%だけでした。AIの答えを読んだ人の多くは、その場で検索を終えていることがわかります。

ゼロクリック検索とAIの関係は?AI検索の流入は主流になった?

SparkToroも、ゼロクリックが増えた主な理由はAI Overviewsだと考えています。ただし、Googleの「AIモード」(AIと会話しながら調べる検索)に進んだ検索は、2026年1〜4月の時点で全体の0.34%にとどまっていました。

つまり、「Google検索の代わりにAI検索が主流になった」というより、Google検索の中にAIの答えが組み込まれ、サイトまで来なくても用が済む検索が増えているというのが今の状況だと考えられます。ChatGPTなどのAIで調べものをする人も増えていますが、サイトへの流入の量としては、まだGoogleが大きな入り口です。

Googleは「クリックの量は安定している」と説明

一方で、Googleの検索部門の責任者であるLiz Reid氏は2025年8月の公式ブログで、Googleからサイトへのクリックの総量は前年と比べて比較的安定しており、すぐに戻らない質の高いクリックはわずかに増えていると説明しています(編集部訳)。大きな減少を示す外部の調査については、調べ方に問題があると反論しています。

調査によって数字の出し方が違うため、どちらが正しいとは言い切れません。ただ、検索結果の上でAIが答える場面が増えていること自体は、各社の説明でも共通しています。

>>Google公式ブログ「AI in Search is driving more queries and higher quality clicks」(英語)

ゼロクリックサーチの対策は?サイト運営者が今できること

ブログやサイトを運営している方にとって、ゼロクリック検索の増加はアクセスが減る心配につながります。ここでは、SparkToroが「ゼロクリック時代にまだ効くこと」として挙げている考え方をもとに、今できる対策を紹介します。

1. AIに引用されやすい一次情報を書く

AI Overviewsなどは、ネット上の情報をまとめて答えを作ります。自分で試した結果や独自に集めたデータなど、ほかのサイトにない一次情報は、AIの答えの出典として紹介されやすいと考えられます。どこにでも書いてある一般論は、AIの答えだけで足りてしまうため、クリックされにくくなります。

2. サイト名で検索してもらえるブランドを作る

SparkToroは、サイト名や会社名での検索(指名検索)がGoogle検索全体の約44%を占めると紹介しています。「〇〇(サイト名)」と名前で探してもらえれば、AIの答えに埋もれにくくなります。

3. 検索以外の入り口(SNS・メール)を持つ

Googleの仕様が変わると、検索からのアクセスは大きく動きます。SNSのフォロワーやメールの読者など、検索に頼らずに読者とつながる場所を持っておくと安心です。

4. 「読んで終わり」ではなく、やりたいことが完了するページにする

比較表・計算ツール・手順のチェックリストのように、読者がそのページで目的を果たせる作りにすることも大切です。AIの短い答えでは足りない、実際に使える情報が求められるようになるでしょう。

>>SparkToro「When Google Stops Sending Clicks, What Still Works?」(英語)

私たち(検索する人)への影響・注意点

検索する側から見ると、AI Overviewsのおかげで、知りたいことがすぐに分かる便利さがあります。その一方で、気をつけておきたい点もあります。

  • AIの答えが間違っていることがある:大事なこと(お金・健康・契約など)は、出典のリンクを開いて元の情報を確認しましょう
  • 情報の日付を確認する:料金やルールは変わります。AIの答えが古い情報をもとにしていることもあります
  • 強調スニペットとの違い:以前からある「強調スニペット」は、1つのサイトの文章を抜き出して表示するもの。AI Overviewsは複数の情報をAIがまとめた文章です

便利なAIの答えも、最後は自分で出典を確かめる習慣をつけておきましょう。

【まとめ】ゼロクリック検索は約68%に。AIの答えとどう付き合うかが大切に

SparkToroの調査では、米国のGoogle検索の約68%がクリックなしで終わるようになり、AI Overviewsがその大きな理由と考えられています。Googleはクリックの量は安定していると説明しており、今後の調査にも注目です。

サイトを運営している方は、AIに引用される一次情報と、名前で探してもらえるブランドづくりを意識しておきましょう。

記事の情報について

AIの技術・サービス・ルールは変化が速く、本記事の予測や見通しは将来を保証するものではありません。各サービスの仕様・料金は公式サイトで最新の情報をご確認ください。本記事の情報は2026年10月19日時点のものです。

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この記事を書いた人

AIの最新ニュースを、AI初心者にもわかりやすく届けるメディア「AIオタク」の編集部です。ChatGPT・Claude・Gemini・Grokなど、各社の新しいモデルや機能の発表を毎日チェックしています。記事は、各社の公式ブログ・ヘルプページ・リリースノートなどの一次情報で事実を確かめてから書いています。運営者自身も、ひとり法人の仕事で記事作成やマーケティングにAIを毎日使っている、AIの「オタク」です。「結局、自分には何が変わるの?」がわかる記事を目指しています。

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