Anthropicの社内調査で若手の技術職採用が27%→9%に!AIは仕事をどう変えた?

Anthropicの社内調査で若手の技術職採用が27%→9%に!AIは仕事をどう変えた?

2026年10月16日、AIのClaudeを開発するAnthropic(アンソロピック)は、AIの普及で自社の働き方や採用がどう変わったかをまとめた調査を公開しました。

調査では、AIが自分で作業を進める時間が増え、若手の技術職の採用の割合が下がったことが報告されています。当記事では、この調査で分かったことと、「AIで仕事はなくなるの?」という疑問について、AI初心者向けにわかりやすく解説します。

目次

Anthropicが社内の雇用の変化を公開!(2026年10月16日)

今回Anthropicが公開したのは、「How employment is changing at Anthropic(Anthropicで雇用はどう変わっているか)」という調査です。Anthropic Instituteの技術レポートとして、経済の研究チームがまとめています。

Anthropic公式の発表はこちら

>>How employment is changing at Anthropic(Anthropic公式・英語)

↑上記がAnthropic公式の調査ページです。PDFのレポートも公開されています。調査の概要を、編集部で整理しました。

項目内容(公式の調査をもとに編集部が整理)
公開日2026年10月16日
対象Anthropic社内(1社)の社員とAIの使い方
期間おおむね2024年〜2026年半ば(項目により異なる)
使ったデータ社員数・AIの利用記録・成果の指標・社員アンケート・面接の評価シートなど。社員17人への聞き取りも

※2026年10月19日時点・Anthropic公式サイトより

そもそも「AIエージェント」とは?

AIエージェントとは、人が細かく指示しなくても、目的に向けて自分で手順を考えて作業を進めるAIのことです。例えば「このプログラムを直して」と頼むと、ファイルを読み、修正し、動作を確かめるところまでAIが進めます。今回の調査は、こうしたAIエージェントを社員が日常的に使う会社で、何が起きたかを記録したものです。

ということで、この先では、調査で分かった主な変化を見ていきましょう。

AIで働き方はどう変わった?調査で分かったポイント4つ

1. AIの作業時間が社員の作業時間を上回った

Anthropicによると、2026年3月に、AIエージェントが作業した時間の合計が、社員が働いた時間の合計を上回ったとのことです。エンジニア1人あたりのプログラムの更新(コミット)の回数も、半年前のおよそ5倍になったとしています。

ただしAnthropicは、更新の回数が増えても、それがそのまま良いプログラムや事業の成果を意味するわけではないとも書いています。

2. 若手の技術職の採用の割合が下がった

今回の調査で特に注目されているのが、若手の話です。技術部門の社員のうち若手の割合は、2025年初めから21%→14%に下がりました。技術職の採用に占める若手の割合は、さらに大きく27%→9%に下がったとしています。

4月の社内アンケートでは、機械学習のマネージャーの約3分の1、ソフトウェア開発のマネージャーの約5分の1が「AIのために採用を減らしている」と答えたそうです。

一方で、Anthropicの社員数はこの1年で約3倍に増えており、技術職の採用の人数そのものは増え続けているとされています。つまり、「若手を採らなくなった」のではなく、「採用の中で若手が占める割合が下がった」という変化です。

3. 採用で見られるポイントが変わった

面接の評価シートを分析すると、最もはっきりした変化は、AIツールを工夫して使った経験があるかを重視するようになったことでした。AIツールに触れた評価コメントは、2024年には技術職で約5%、技術職以外で約7%でしたが、2026年にはそれぞれ約3倍、約4倍に増えたとのことです。

技術職では、自分で考えて動く力や判断力についてのコメントが増え、専門知識についてのコメントは減ったとしています。

4. 「自分で作業する」から「AIに任せて管理する」へ

2026年4月のアンケートの自由回答では、約20%の社員が「自分で作業する」から「Claudeを管理する」働き方に変わったと答えています。AIに任せる作業が増えた分、人は指示を出したり、結果を確かめたりする役割が大きくなっていると考えられます。

AIで仕事はなくなる?若手はどうなる?よくある疑問に回答

今回の調査を見て、不安に感じた人もいるかもしれません。ここでは、調査に書かれている範囲で、よくある疑問に答えます。

AIで仕事はなくなるの?

この調査は、Anthropicという1社の社内のデータで、社会全体の結論ではありません。Anthropic自身も、自社のやり方の多くは経済全体ではまねできないと書いており、結果の読み取りには慎重になるよう求めています。

また、若手の割合の分析は「何が起きたかの記録」で、AIが原因だと証明したものではないとしています。ただしAnthropicは、自社が今後の変化を先に示す例になるかもしれず、AIの広がりが働く人の仕事を奪うおそれもあるとも書いています(編集部訳)。

若手・新卒はどうなる?

調査からは、少なくともAnthropicでは、若手の技術職の採用の割合が下がったことが分かります。一方で、他の会社の新卒採用がどうなるかについて、この調査は予測していません。

Anthropicは、社内で仕事が変わる社員を別の仕事に移す取り組みは、そもそも採用されなかった人の助けにはならないと認めています。そのうえで、学び直しや収入の支援など、国の政策による支えが必要だと呼びかけています。

AIに取られにくい仕事は?

調査では「この仕事ならAIに取られない」という一覧は示されていません。ただ、採用の評価で「AIを工夫して使えるか」「自分で考えて判断できるか」が重視されるようになった、という変化は参考になるでしょう。

AIで変わる仕事、私たち(個人)への影響と今からできること

Anthropicは、AIで仕事が大きく変わりそうな職種を早めに見つける仕組み(早期警戒システム)を社内で作り始め、仕事が変わる社員を社内の別の仕事に移すことを優先しているとしています。ただし、こうした取り組みでもAIによる仕事の変化そのものは防げない、とも書いています。

私たち個人がすぐに影響を受けるわけではありませんが、今回の調査から、次のようなことは今から始められそうです。

  • ChatGPTやClaudeなどのAIを、日々の仕事や勉強で実際に使ってみる
  • AIに任せた結果を自分で確かめ、良し悪しを判断する練習をする
  • 「AIに何を頼めば楽になるか」を考える習慣をつける

大切なのは、AIを怖がることではなく、AIを道具として使いこなす経験を少しずつ積むことだと考えられます。なお、Anthropicは別の発表で、AIが仕事に与える影響への対策にも資金を充てる計画を示しています。

▶ 関連記事:Anthropicが株式の5%を公益基金へ!上場(IPO)はいつ?初心者向けに解説

【まとめ】AIで若手の採用割合は減少。ただし1社のデータ

2026年10月16日、Anthropicは社内の雇用の変化をまとめた調査を公開しました。若手の技術職の採用の割合は27%→9%に下がりましたが、これは1社の記録で、社会全体の結論ではありません。気になる人は、公式の調査もチェックしておきましょう。

>>How employment is changing at Anthropic(Anthropic公式・英語)

記事の情報について

AIの技術・サービス・ルールは変化が速く、本記事の予測や見通しは将来を保証するものではありません。各サービスの仕様・料金は公式サイトで最新の情報をご確認ください。本記事の情報は2026年10月19日時点のものです。

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この記事を書いた人

AIの最新ニュースを、AI初心者にもわかりやすく届けるメディア「AIオタク」の編集部です。ChatGPT・Claude・Gemini・Grokなど、各社の新しいモデルや機能の発表を毎日チェックしています。記事は、各社の公式ブログ・ヘルプページ・リリースノートなどの一次情報で事実を確かめてから書いています。運営者自身も、ひとり法人の仕事で記事作成やマーケティングにAIを毎日使っている、AIの「オタク」です。「結局、自分には何が変わるの?」がわかる記事を目指しています。

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