2026年10月28日、Appleは有機ELの「PROLED XDRディスプレイ」を搭載し、Macで初めてタッチ操作に対応した新しいMacBook Proを発表しました。前日の10月27日には、新しいチップ「M6」を搭載した14インチのMacBook Proも発表されています。
当記事では、2つの新型MacBook Proの違いと価格、発売日、そしてAIの処理がどう変わるのかを、Appleの公式発表をもとにAI初心者向けにわかりやすく解説します。
Appleが新型「MacBook Pro」を発表(2026年10月28日)
Apple公式の発表はこちら
Apple Newsroom(Appleの公式ニュースのページ)のプレスリリース「Apple、PROLED XDRディスプレイを搭載し、Macで初めてタッチ操作に対応した画期的なMacBook Proを発表」は、2026年10月28日付で公開されました。
発表によると、新しいMacBook ProはM5 ProかM5 Maxのチップを搭載し、最大24時間のバッテリー駆動時間を備えます。日本では2026年10月29日(木)に予約注文が始まり、11月6日(金)から販売されます。
>>Apple、PROLED XDRディスプレイを搭載し、Macで初めてタッチ操作に対応した画期的なMacBook Proを発表(Apple Newsroom)
今回の新型は2種類ある
Appleのサイトでは、新型のMacBook Proが2種類並んでいます。ひとつは今回の目玉の「PROLED XDRディスプレイ搭載モデル」、もうひとつは10月27日に発表された「M6搭載14インチモデル」です。
つまり、タッチ操作と有機ELの画面はPROLED XDRディスプレイ搭載モデルだけの特長です。M6搭載14インチモデルは、これまでと同じ系統の「Liquid Retina XDRディスプレイ」を使い、発表にタッチ操作の記載はありません。
>>Apple、M6を搭載した新しい14インチMacBook Proを発表(Apple Newsroom)
新型MacBook Proで変わったポイント4つ
ここでは、PROLED XDRディスプレイ搭載モデルで変わった点を4つに分けて紹介します。
1. 有機ELの「PROLED XDRディスプレイ」
PROLED XDRは、タンデムOLEDという方式の有機ELディスプレイです。OLED(有機EL)は画素そのものが光る画面のことで、タンデムOLEDは光る層を2つ重ねて明るさを高めたものです。
Appleによると、明るさは最大2,000ニト(ピークHDR輝度とSDR輝度)、コントラスト比は10,000,000:1です。画面の動きのなめらかさを決めるリフレッシュレートは、10Hzから120Hzの間で自動的に切り替わります。画面サイズは、14インチモデルが14.2インチ、16インチモデルが16.3インチです。
2. Macで初めてタッチ操作に対応
新しいMacBook Proは、Macとして初めて画面に指で触れて操作できるようになりました。タッチセンサーは画面の上に重ねるのではなく、ディスプレイのパネルに直接組み込まれています。
Appleによると、macOSがタッチを自動的にクリックに変換するため、今ある多くのアプリもすぐにタッチで使えます。また、画面の上部には、iPhoneでおなじみの「Dynamic Island」もMacに登場しました。
3. 薄く軽くなり、最大24時間の電池
重さはM5 Pro搭載の14インチモデルが1.38kg(従来より0.22kg軽い)、16インチモデルが1.82kg(従来より0.32kg軽い)です。M5 Max搭載モデルは、14インチが1.40kg、16インチが1.84kgです(技術仕様より)。厚さは14インチモデルが0.5ミリ、16インチモデルが約1ミリ薄くなりました。
バッテリー駆動時間は最大24時間で、30分で最大50パーセントまで充電できる高速充電にも対応します。ただし、最大24時間は16インチのM5 Pro搭載モデルで動画を再生した場合の数字です。技術仕様によると、動画再生で14インチのM5 Pro搭載モデルは最大22時間、M5 Max搭載モデルは最大20時間(16インチのM5 Maxは最大22時間)です。
いずれもAppleが2026年9月に行ったテストの結果で、使い方や構成によって変わる点は覚えておきましょう。
4. M5 Pro・M5 Maxチップと最大128GBのメモリ
チップ(Macの頭脳にあたる部品)は、M5 ProかM5 Maxから選べます。ユニファイドメモリ(作業中のデータを置いておく場所)は最大128GB、ストレージは最大16TBまで選べます。
端子は、Thunderbolt 5ポートが3つ、HDMI、SDXCカードスロット、MagSafe、ヘッドフォンジャックです。
2つのモデルの違いと価格は?いつ買える?
PROLED XDRモデルとM6搭載モデルの違い
主な違いは次のとおりです(Appleの2つのプレスリリースより)。
| 項目 | PROLED XDRディスプレイ搭載 | M6搭載14インチ |
|---|---|---|
| チップ | M5 Pro/M5 Max | M6 |
| サイズ | 14インチ・16インチ | 14インチ |
| 画面 | PROLED XDR(タンデムOLED) | Liquid Retina XDR |
| タッチ操作 | 対応(Mac初) | 発表に記載なし |
| 明るさ(ピーク) | 最大2,000ニト | 最大1,600ニト(HDR) |
| コントラスト比 | 10,000,000:1 | 1,000,000:1 |
| メモリ | 最大128GB | 標準16GB・最大32GB |
| バッテリー(動画再生) | 最大24時間(16インチ・M5 Pro) | 最大24時間 |
| 価格(税込) | 499,800円から | 339,800円から |
M6搭載14インチモデルは、12コアのCPUと12コアのGPUを備えたM6チップを搭載します。画面の新しさよりも価格をおさえつつ処理の速さとAI機能を上げたモデルと考えると分かりやすいでしょう。
PROLED XDRディスプレイ搭載モデルの価格
PROLED XDRディスプレイ搭載モデルの日本での価格(税込)は、次のとおりです。
| 構成 | 価格 | 学生・教職員価格 |
|---|---|---|
| 14インチ・M5 Pro | 499,800円から | 473,800円から |
| 16インチ・M5 Pro | 599,800円から | 564,800円から |
| 14インチ・M5 Max | 769,800円から | 718,800円から |
| 16インチ・M5 Max | 829,800円から | 778,800円から |
M6搭載14インチモデルは339,800円(税込)から、学生・教職員価格は322,800円(税込)からです。
予約はいつから?発売日は?
どちらのモデルも、2026年10月29日(木)に予約注文が始まり、11月6日(金)に販売開始です。予約は、Appleの公式オンラインストアとApple Storeアプリで受け付けています。
※価格・発売日は2026年10月29日時点・Apple Newsroomのプレスリリース(2026年10月27日・28日付)より
AIはどう変わる?買い替えの目安と注意点
Mac本体だけでAIを動かす力が上がる
Appleによると、M5 ProとM5 Maxは、GPU(画像や計算を並行して処理する部品)のコアごとに「Neural Accelerator」というAI処理用の仕組みを組み込んでいます。
さらにM5 Maxでは、数千億ものパラメータを持つLLMを完全にデバイス上で動かせるとAppleは説明しています。LLM(大規模言語モデル)は、ChatGPTのような対話型AIの中身にあたるものです。
M6搭載14インチモデルについても、Appleは、LLMのプロンプト処理などのオンデバイスAIの性能がM5と比べて最大25パーセント高速になると説明しています。
Mac本体で大きなAIを動かす例としては、Metaが公開したAIのオープン版が、Mac Studio 2台をつないで動くという話題もありました。
▶ 関連記事:Metaの「Muse Spark」とは?オープン版がMacで動く!どこで使えるか初心者向けに解説
Siri AIは日本語で使える?
新しいMacBook Proは、AppleのAI機能「Apple Intelligence」と、会話が自然になった新しいSiri「Siri AI」を備えたmacOS 27で動きます。
Appleの注記によると、Siri AIはmacOS 27.2でベータ版(試験提供)として利用でき、日本語にも対応しています。ただし、サーバー側のAIを使う一部の機能には1日の使用回数の制限があり、今後は有料で広げる予定とされています。
買い替えるべき?判断の目安
タッチ操作や有機ELの画面、大きなAIモデルをMac本体で動かす使い方に魅力を感じる人には、PROLED XDRディスプレイ搭載モデルが候補になります。一方で、価格は499,800円(税込)からと高めです。
今のMacで動作の遅さやバッテリーに困っていなければ、急いで買い替える必要はないでしょう。まずは今のMacの機種とメモリを確かめてから、どのモデルが自分に合うか考えてみましょう。AIに相談するなら、「今のMacの機種とメモリを確かめる方法を教えて」と聞くだけで手順を教えてもらえます。
【まとめ】新型MacBook Proは11月6日発売、予約は10月29日から
Appleは、Macで初めてタッチ操作に対応したPROLED XDRディスプレイ搭載のMacBook Pro(499,800円から)と、M6搭載の14インチMacBook Pro(339,800円から)を発表しました。どちらも11月6日(金)発売なので、気になる人はAppleの公式サイトで構成と価格をチェックしておきましょう。
AIの技術・サービス・ルールは変化が速く、本記事の予測や見通しは将来を保証するものではありません。各サービスの仕様・料金は公式サイトで最新の情報をご確認ください。本記事の情報は2026年10月29日時点のものです。
