SEO分析ツールのAhrefs(エイチレフス)は、ClaudeやChatGPTとつなぐと、チャットで話しかけるだけでキーワードや競合サイトのデータを取り出せます。2026年10月下旬には、Xで「ClaudeとAhrefsを連携してから、Ahrefsの画面を開くことがほとんどなくなった」という投稿があり、Ahrefs Japanの公式アカウントも反応しました。
当記事では、そのしくみである「Ahrefs MCP」のつなぎ方と、つないだ後に何を頼めるかを、Ahrefsの公式ブログ・公式ヘルプをもとに、AI初心者向けにわかりやすく解説します。
AhrefsをClaude・ChatGPTから使う「Ahrefs MCP」とは?
Xの投稿にAhrefs Japan公式が反応
Xでは、マーケターの方による「Claudeとつないでから、Ahrefsの画面をほぼ開かなくなった」という趣旨の投稿がありました。これに対し、Ahrefs Japanの公式アカウントは2026年10月29日、「Claude連携で効率化が進んだ一方、Ahrefsの画面を開く機会が減ったのは最高の進化の証」という趣旨の反応をし、つなぎ方を説明した公式ブログを案内しています。
Ahrefs MCPとは?AIとAhrefsをつなぐ「共通の差し込み口」
MCP(Model Context Protocol)は、ClaudeやChatGPTなどのAIが、外のサービスのデータや機能を使うための共通のルールです。パソコンとさまざまな機器をつなぐUSBの差し込み口のようなもの、と考えると分かりやすいでしょう。
Ahrefs MCPは、Ahrefsが用意しているMCPの窓口(MCPサーバー)です。これをAIにつなぐと、AIがAhrefsのデータを取りに行き、その結果をもとに答えてくれるようになります。Ahrefsの公式ヘルプによると、Ahrefs側がインターネット上で動かしている窓口(リモートMCPサーバー)につなぐ方式で、自分のパソコンでMCPサーバーを動かす方式(ローカル)は今は対応していません。
>>Ahrefs MCPとは(Ahrefs公式ドキュメント・英語)
Letaido・Ahrefs APIとの違い
Ahrefsの公式ブログでは、AIでAhrefsのデータを使う方法を3つに分けて、次のように整理しています。
| 方法 | どんなもの? | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| Ahrefs MCP | ClaudeやChatGPTのチャットから、その場でAhrefsのデータを呼び出す | 日々のキーワード調査・競合の確認など、話しながら進める分析 |
| Letaido | Ahrefsのデータを土台にした、SEOに特化したAIの作業場(2026年7月に日本語版) | 決まった手順を保存して繰り返す定型レポートや、継続的な見張り |
| Ahrefs API | 自分のシステムやツールにAhrefsのデータを組み込む開発者向けの窓口 | プログラムを書いて自動化したいとき |
※出典:Ahrefs公式ブログ(2026年9月3日)の内容を編集部で整理
公式ブログは、ふだんの確認はMCP、決まった作業の自動化はLetaidoという使い分けをすすめています。まずはMCPで、いつも使っているClaudeやChatGPTから試してみるのが始めやすいでしょう。
Ahrefs MCPを使うのに必要なプランは?無料で使える?
Ahrefsは「ライト」プラン以上の契約が必要
Ahrefsの公式ヘルプによると、Ahrefs MCPを使えるのはライトプラン以上です(2026年10月30日時点)。Ahrefsの無料の範囲だけでは使えません。MCPを使うこと自体に追加の料金はかかりませんが、プランに含まれる「APIユニット」を使います。
Claude・ChatGPT側の条件
- Claude:Anthropicのヘルプでは、コネクタ一覧に載っているコネクタは、無料プランを含むすべてのユーザーが使えるとされています。Ahrefsの公式ブログも、Claudeは無料プランで利用できると説明しています。TeamやEnterpriseでは、組織の管理者が先にコネクタを有効にする必要があります
- ChatGPT:Ahrefsの公式の案内では、ChatGPTから直接つなぐ方法は「開発者モード」という試験提供中の機能で使い、Plus以上が必要とされています。ただし、プランによって使える範囲が違い、BusinessやEnterpriseでは管理者がオンにする必要があります
ChatGPTの開発者モードは試験提供中のため、対象のプランや画面の名前が変わることがあります。つなぐ前にOpenAIのヘルプで最新の情報を確かめておきましょう。
APIユニット(利用枠)とは?プランごとの上限
APIユニットは、Ahrefsのデータを機械的に取り出すときに使う「回数券」のようなものです。AIがAhrefsからデータを取ってくるたびに、このユニットが減っていきます。Ahrefsの公式ヘルプに載っている上限は次のとおりです。
| プラン | APIユニット(月) | 1回で取れる行数の上限 |
|---|---|---|
| ライト | 200,000 | 100行 |
| スタンダード | 800,000 | 250行 |
| アドバンスト | 2,000,000 | 500行 |
| エンタープライズ | 個別 | 上限なし |
※2026年10月30日時点・Ahrefs公式ヘルプ「Ahrefs MCPを始める」(編集部訳)より。最新の数字は公式でご確認ください
公式ヘルプによると、1回の呼び出しで最低50ユニットを使い、頼む内容が複雑なほど多く使います。また、このユニットはMCP、Ahrefs Connect、Ahrefs APIで同じ枠を分け合います。チームでAPIも使っている場合は、MCPで使いすぎないように気をつけましょう。
AhrefsをClaude・ChatGPTにつなぐ方法
ここでは、Ahrefsの公式ドキュメントの手順をもとに、ClaudeとChatGPTのつなぎ方を紹介します。どちらも、Ahrefsにログインして「許可」を押すだけで、APIキー(合言葉のような文字列)を自分で書き写す必要はありません。
Claudeにつなぐ手順(コネクタ一覧から追加)
Claudeでは、Anthropicが確認済みのコネクタとして、Ahrefsがコネクタ一覧に登録されています。ウェブ版(claude.ai)かデスクトップアプリから、次の順に進めます。
- 「カスタマイズ」を開き、「コネクタ」の横の「+」を押す
- コネクタ一覧で「Ahrefs」を探して開き、「連携」(Connect)を押す
- Ahrefsのログイン画面に切り替わるので、使うワークスペースとアカウントを選ぶ
- 確認の画面で「Allow」(許可)を押す
- コネクタの一覧にAhrefsが表示されれば完了
許可を押すと、Ahrefs側にMCP専用のAPIキーが自動で作られます。Ahrefsの公式ドキュメントによると、このキーには初期設定で月200,000ユニットの上限がついていて、ワークスペースの管理者がAPIキーの画面で変えられます。
ChatGPTにつなぐ手順(開発者モード)
ChatGPTでは、ウェブ版で「開発者モード」をオンにして、AhrefsのMCPサーバーを自分で登録します。大まかな流れは次のとおりです。
- 設定から「開発者モード」をオンにする
- プラグイン(以前の名前は「アプリ」)の画面の「+」から、自分でMCPサーバーを追加する
- MCPサーバーのURLに「https://api.ahrefs.com/mcp/mcp」を入れ、認証の方法は「OAuth」を選んで作成する
- Ahrefsの画面でワークスペースを選び、「Allow」(許可)を押す
- チャット画面の「+」から、Ahrefsをオンにする
※ChatGPTの画面の名前は変更が続いています(2026年10月時点で「アプリ」から「プラグイン」に変わっています)。細かい画面はOpenAIのヘルプで最新のものを確かめてください
Ahrefsの公式ブログによると、ChatGPTには2026年4月18日から公式アプリとしてのAhrefsもあります。ただし、こちらは直接つなぐ方法より機能の更新が遅れることがあるとされています。
つながったか確かめる
つないだら、まずは軽い質問で動くか確かめましょう。たとえば次のように頼みます。
Ahrefs MCPを使って、「プロテイン おすすめ」の日本での月間検索数とキーワード難易度(KD)を教えて。
数字が返ってくれば成功です。Claudeでは、チャット画面の左下の「+」からコネクタを開き、Ahrefsがオンになっているかも確認できます。
▶ 関連記事:ClaudeがGoogleドキュメントの中で使える!スプレッドシート・スライドも、始め方と承認のしくみ
Ahrefs MCPで何ができる?そのまま使える頼み方の例
公式ブログは、頼み方の最初に「Ahrefs MCPの〇〇で」と、どのデータを使うかをはっきり書くことをすすめています。Ahrefsの公式ドキュメントでも、使うツール、欲しい項目、並べ方を書き、ChatGPTではウェブ検索を使わないように伝えるとよいとしています。はっきり書かないと、AIがAhrefsではなくウェブ検索で答えてしまうことがあるためです。
Claudeのコネクタ一覧によると、Ahrefsのコネクタでは、キーワード調査、被リンクの分析、順位の追跡、AIの回答での自社ブランドの見え方の確認などができます。ここでは、初心者でも使いやすい頼み方の例を、場面ごとに紹介します。【】の中は自分の調べたい内容に書き換えてください。
キーワード調査:記事のネタと見出しを考える
Ahrefs MCPのキーワードエクスプローラーで、【在宅ワーク 始め方】の関連キーワードを20個取ってきて。
日本の月間検索数とキーワード難易度(KD)を表にして、検索数の多い順に並べて。
そのうえで、情報を知りたい人向けのキーワードだけを選び、記事の見出し案を作って。
競合の調査:上位のページを比べる
Ahrefs MCPで、【在宅ワーク 始め方】で検索上位に出ているページを調べて。
被リンクの多い順に並べて、それぞれのページの特徴を1行でまとめて。
ブランドレーダー:AIの答えに自社がどう出ているか
ブランドレーダーは、ChatGPT・Gemini・PerplexityなどのAIの回答の中で、自社のブランドがどれだけ取り上げられ、引用されているかを調べる機能です。
Ahrefs MCPのブランドレーダーで、【自社ブランド名】がAIの回答で取り上げられている状況を調べて。
AIのサービスごとに、取り上げられた数と引用された数を表にして。
【競合のブランド名】と比べて、差が大きいテーマがあれば挙げて。
公式ブログによると、MCP経由で取れるブランドレーダーの項目には一部制限がある場合があります。また公式ヘルプによると、AIによる概要(AI Overviews)に関する分析など、別料金の追加機能が必要な頼み方もあります。
Ahrefs MCPを使うときの注意点
APIユニットの使いすぎに気をつける
AIは頼まれた内容によって、何度もAhrefsからデータを取りに行きます。一度に大量のキーワードを頼むと、ユニットが早くなくなります。まずは少ないキーワードで試し、使った量はAhrefsのアカウント設定の「上限と使用量」の画面で確かめましょう。会社やチームで使う場合は、管理者がキーごとに月の上限を決めておくと安心です。
数字は「取った時点」のもの。大事な判断は画面でも確認
MCPで取ってきたデータは、その時点のものです。公式ブログも、最終的に決める前にはAhrefsの画面で確かめることをすすめています。また、AIはまとめ方を間違えることもあるため、記事のタイトルや方針を決めるような大事な場面では、元の数字を自分の目で見ておきましょう。
承認の設定と、つなぐサービスは慎重に
Claudeでは、コネクタの道具ごとに、毎回確認するか、確認なしで使わせるかを選べます(表示名は変わることがあります)。Ahrefsのデータを読むだけなら危険は小さいものの、慣れるまでは毎回確認する設定のままにしておくと、AIが何をしているかが分かって安心です。
Anthropicのヘルプも、信頼できて必要なサービスだけをつなぎ、使わなくなったものは外すようにすすめています。AIに外のサービスをつなぐときの考え方は、次の記事も参考にしてください。
▶ 関連記事:プロンプトインジェクション対策は「手」を縛る!Claude Code・Codexの守り方
【まとめ】Ahrefs MCPで、SEO分析を会話で進めよう
Ahrefs MCPを使うと、ClaudeやChatGPTに話しかけるだけで、Ahrefsのデータを取り出して表や見出し案にまとめてもらえます。Ahrefsのライトプラン以上があれば、Claudeはコネクタ一覧から、ChatGPTは開発者モードからつなげます(ChatGPTはプランによって使える範囲が違います)。APIユニットの使いすぎに気をつけながら、まずは小さな調査から試してみましょう。
>>Claude・ChatGPTでAhrefsを使う方法(Ahrefs公式ブログ)
AIの技術・サービス・ルールは変化が速く、本記事の予測や見通しは将来を保証するものではありません。各サービスの仕様・料金は公式サイトで最新の情報をご確認ください。本記事の情報は2026年10月30日時点のものです。
