2026年10月30日、Anthropicは、Claude Opus 4.8で使える高速モード(fast mode)を非推奨にし、2026年11月30日に廃止すると発表しました。Claude Codeでも、バージョン2.1.316の更新履歴で同じ内容が告知されています。
当記事では、Claude Codeの高速モードとはどんな機能か、何が廃止されて11月30日以降どうなるのか、利用者がやることを、AI初心者向けにわかりやすく解説します。
Claude Codeの高速モード、Opus 4.8は11月30日に廃止(2026年10月30日発表)
CHANGELOG(更新履歴)に書かれた内容
Claude Code(クロード・コード)は、Anthropicが提供する、パソコンの中でファイルを読み書きしながら作業を進めてくれるAIのツールです。公式のCHANGELOG(更新履歴)によると、バージョン2.1.316で次の告知が載りました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| バージョン | 2.1.316(2026年10月31日 日本時間の午前9時台に公開・npmの公開記録より) |
| 対象 | Claude Opus 4.8の高速モード(fast mode) |
| 非推奨になった日 | 2026年10月30日 |
| 廃止される日 | 2026年11月30日 |
| 廃止後 | Opus 4.8の高速モードのリクエストはエラーになる(通常の速さのOpus 4.8には切り替わらない) |
| 移行先 | Claude Opus 5.5(高速モードの速さを保つため) |
※2026年11月1日時点・Claude Code公式のCHANGELOG、npmの公開記録、Claude Platformのリリースノートより編集部が整理
つまり、廃止されるのは「Opus 4.8で高速モードを使うこと」だけで、高速モードそのものがなくなるわけではありません。Claude Platform(開発者向けのサイト)でも、2026年10月30日付けのリリースノートと、fast modeの説明ページに同じ告知が載っています。
>>Claude Code公式「CHANGELOG」(英語・2.1.316の項目)
>>Claude Platform「リリースノート」(英語・2026年10月30日)
Opus 4.8そのものは使える?
Anthropicのモデルの非推奨・廃止のページでは、Opus 4.8(claude-opus-4-8)は「Active(提供中)」のままで、提供終了は早くても2027年5月28日以降と書かれています。CHANGELOGでも、廃止後は「通常の速さのOpus 4.8に切り替わらない」と書かれているので、通常の速さのOpus 4.8はこれまでどおり使えると考えられます。
同じ版のほかの主な追加
2.1.316では、ほかにも次のような追加がありました(CHANGELOGより編集部が要約)。
- CLAUDE_CODE_SUBAGENT_EFFORT:サブエージェント(Claude Codeが作業を手分けして任せる小さなAI)の考える深さ(effort)を、ほかに指定がないときに決めておける環境変数
- CLAUDE_CODE_DISABLE_ULTRATHINK:プロンプトに「ultrathink」と書くと深く考えさせられるキーワードを、オフにできる環境変数
- VS Code版でも、ultrathinkを書いたターンがxhigh(highより1段上の考える深さ)で動くように変更(ターミナル版と同じ)
- 見えない文字が混じったプロンプトで、Enterを2回押さないと送れなかった不具合の修正
新しい2つの環境変数は、2026年11月1日時点では公式ドキュメントにまだ説明がなく、CHANGELOGの1行だけの情報です。
Claude Codeの高速モード(fast mode)とは?何が速くなる?
同じOpusを、速く動かす設定
公式ドキュメントによると、高速モードはClaude Opusの「速く動かす構成」で、応答を最大2.5倍速くする代わりに、料金が高くなる機能です。別のモデルに変わるわけではなく、賢さやできることは同じまま、返事が速くなるだけと説明されています。
Claude Platformの説明では、速くなるのは「文字を出す速さ(1秒あたりに出せる量)」で、最初の1文字が出るまでの時間ではないとされています。
2026年11月1日時点で高速モードが使えるのは、Opus 5.5・Opus 5・Opus 4.8の3つです。SonnetやHaikuでは使えません。なお、Opus 5.5は正式提供で、Opus 5とOpus 4.8はリサーチプレビュー(試験提供)という扱いです。
/fast でオン・オフを切り替える
Claude Code(ターミナル版)では、次のコマンドを実行し、Spaceキーでオン・オフを切り替えて、Enterで確定します。
/fast
オンになると「Fast mode ON」と表示され、入力欄の横に小さな「↯」のマークが出ます。もう一度/fastを実行すると、今オンかオフかを確かめられます。VS Code版では「高速モードを切り替え」というコマンド、ブラウザ版(claude.ai/code)ではモデルのメニューから切り替えられます。
どんなときに使う機能?
公式ドキュメントでは、コードを少しずつ直しながら何度も試す作業や、その場で不具合を探す作業など、待ち時間を減らしたい場面に向いているとされています。反対に、時間がかかってもよい長い自動作業や、料金を抑えたい作業は、通常の速さが向いていると案内されています。
Claude Codeの高速モードの料金は?利用枠との関係
高速モードの料金(100万トークンあたり)
トークンとは、AIが文章を読んだり書いたりするときの文字の単位です。公式の料金表によると、高速モードの料金は次の通りで、どのモデルも通常の約2倍です。
| モデル | 通常(入力/出力) | 高速モード(入力/出力) |
|---|---|---|
| Opus 5.5 | 4ドル/20ドル | 8ドル/40ドル |
| Opus 4.8 | 5ドル/25ドル | 10ドル/50ドル |
※2026年11月1日時点・Claude Platform公式の料金ページとClaude Code公式ドキュメントより編集部が整理(100万トークンあたり・米ドル)
移行先のOpus 5.5のほうが、高速モードでも1トークンあたりの料金は安くなっています。
Pro・Maxなどの定額プランでは「使用クレジット」から払う
公式ドキュメントによると、Pro・Max・Ultra・Team・Enterpriseの定額プランで使う場合、高速モードは使用クレジット(プランの枠を超えて使うための追加の支払い)だけで使えます。プランの使用量が残っていても、高速モードの分は使用クレジットから直接引かれます。そのため、使用クレジットを有効にしていないと、/fastを実行しても「Fast mode requires usage credits」と表示されて使えません。
また、会話の途中で初めて高速モードをオンにすると、それまでの会話の内容をまとめて高速モードの料金で読み直すため、会話が長いほど高くつきます。公式は、使うなら作業の最初にオンにするよう案内しています。
>>Claude Code公式ドキュメント「高速モードでレスポンスを高速化」
11月30日以降どうなる?Claude Codeの高速モードを使う人がやること
影響があるのは「Opus 4.8で高速モードを使っている人」
公式ドキュメントによると、Claude Codeの高速モードは、バージョン2.1.280以降、何も指定しなければOpus 5.5で動きます。そのため、影響があるのは、モデルをわざわざOpus 4.8に固定したうえで高速モードを使っている人だと考えられます。高速モードを使っていない人や、Opus 5.5で使っている人は、特に何もしなくて大丈夫でしょう。
まずは今のモデルを確かめる
Claude Codeで次のコマンドを実行すると、今のモデルを確かめたり、切り替えたりできます。
/model
Opus 4.8になっていて高速モードも使いたい場合は、Opus 5.5に切り替えましょう。公式ドキュメントによると、Claude Codeでは「opus」という呼び名が、バージョン2.1.280以降はOpus 5.5を指します。
/model opus
Opus 5.5を使うにはClaude Code 2.1.280以降が必要です。古い場合は、次のコマンドで更新できます。
claude update
Opus 5.5は考える深さの初期値が違う
公式ドキュメントによると、Opus 5.5の考える深さ(effort)の初期値はmedium(中くらい)で、Opus 4.8の初期値のhigh(高い)より1段階低くなっています。Anthropicのテストでは、mediumのOpus 5.5でも、highのOpus 5と同じかそれ以上の結果が出たとのことです。物足りなく感じたら、/effortで深さを上げてみましょう。
APIで使っている開発者は
API(アプリやサービスからAIを呼び出すための窓口)で高速モードを使っている場合も、11月30日以降、claude-opus-4-8に高速モードを指定したリクエストはエラーになります。Claude Platformでは、Opus 5.5への移行ガイドが案内されています。
>>Claude Platform「Fast mode」(英語)
▶ 関連記事:Claude Codeの書き込みを作業フォルダ内に制限!2.1.314の新設定と書き方
【まとめ】Opus 4.8で高速モードを使う人は、11月30日までにOpus 5.5へ
Claude Codeの高速モード(fast mode)は、Opus 4.8では2026年11月30日に廃止され、その後はエラーになります。高速モードそのものやOpus 4.8そのものは引き続き使え、高速モードはOpus 5.5に移れば、より安い料金で使えます。Opus 4.8に固定して/fastを使っている人は、/modelで今のモデルをチェックしておきましょう。
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