2026年10月29日、アプリやWebサイトの利用状況を調べる会社「Similarweb(シミラーウェブ)」が、AIエージェント「Grok Bot(グロック・ボット)」の1日の利用者数が16日連続で増え、これまでで最も長い連続の伸びになったと公式Xで伝えました。
当記事では、Similarwebが公開したグラフをもとに、Grok Botの利用者がどれくらい増えているのか、なぜ伸びているのかをAI初心者向けにわかりやすく解説します。
▶ 関連記事:Grok Botとは?使い方・料金・できること、月30ドルから使える作業するAI
Grok Botの1日の利用者が急増、16日連続で過去最長の伸び
Similarweb公式の発表
Similarwebは公式Xで、「10月26日時点で、Grok Botの1日の利用者数は16日連続で増えており、これまでで最長の伸びが続いている」という内容を投稿しました(編集部訳)。
あわせて公開されたグラフは、iPhoneとAndroidのアプリを合わせた、世界全体の1日の利用者数です。
>>Similarweb 公式Xの投稿(2026年10月29日)
グラフで見ると、2か月足らずで大きく増加
Similarwebのグラフの目盛りから読み取ると、利用者数は次のように動いています。
| 時期 | 1日の利用者数(グラフから読み取り) |
|---|---|
| 2026年9月上旬 | 約7万人(10万人に届かない水準) |
| 2026年10月上旬 | 約30万人 |
| 2026年10月26日 | 約60万人 |
※Similarweb公式Xの投稿のグラフ(iPhone・Android・世界全体)を編集部が目盛りから読み取ったおおよその数字。Similarwebは正確な人数を文字では公表していません
グラフの読み取りでは、9月上旬から10月26日までの2か月足らずで、1日の利用者がおよそ8倍になっています。とくに10月中旬からは、16日連続で前の日より増え続けています。
「1日の利用者数(DAU)」とは
DAU(ディー・エー・ユー)は「Daily Active Users」の略で、1日のうちにそのアプリを使った人の数のことです。ダウンロードした人の数ではなく、実際に使っている人の数なので、サービスの勢いを見るときによく使われます。
なお、Similarwebの数字は、調査会社が集めたデータをもとにした推計です。xAI(Grok Botの提供元)が公式に発表した利用者数ではない点は覚えておきましょう。
Grok Botはなぜ急成長している?公式の動きから整理
Similarwebは伸びた理由までは説明していません。そこで、Grok Botのこれまでの公式の動きを時系列で並べてみます。
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 2026年8月11日 | Grok Botをベータ版(試験提供の段階)として公開 |
| 2026年9月2日 | Android版の提供が始まる |
| 2026年10月12日 | 新しい有料プラン「The X Subscription」を発表。月30ドルのPremiumからGrok Botが使える |
| 2026年10月22日 | スマホのカレンダー・連絡先などのアプリと連携できるように(リマインダーはiPhoneのみ) |
※2026年10月30日時点・xAI公式ブログ、Cursorの公式フォーラム、Grok Botの公式Xアカウントの情報より編集部が整理
Android版が出て、使える人が一気に広がった
Grok Botは、最初はパソコンとiPhoneのアプリで始まり、2026年9月2日にAndroid版が出ました。Similarwebのグラフは9月6日からの数字で、Android版が出た直後の時期から利用者が増え続けています(グラフの始まりとAndroid版の関係は、Similarwebは説明していません)。
>>Grok BotのAndroid版の公開のお知らせ(Cursor公式フォーラム・英語)
月30ドルのプランで使えるようになった
2026年10月12日、xAIはGrok・Cursor・Xの有料機能をまとめた新しいプラン「The X Subscription」を発表しました。Grok Botのヘルプによると、月30ドルのPremium以上(Premium・Super・Ultra)にGrok Botが含まれ、別の契約はいらなくなりました(週ごとの利用枠を超えた分は、前払いのクレジットから支払います)。
Similarwebが伝えた「16日連続の増加」は、10月26日から逆算すると、10月11日ごろから毎日増え続けている計算です。新プランの発表(10月12日)とほぼ同じ時期ですが、はっきりした因果関係は分かりません。
>>xAI公式ブログ「The X Subscriptionの紹介」(2026年10月12日付・英語)
スマホのアプリとつながり、毎日使う場面が増えた
2026年10月22日には、Grok Botの公式Xアカウントが、スマホのカレンダー・連絡先などとの連携を発表しました。公式ドキュメントによると、スマホのアプリでは、予定の追加やアラームの設定、iPhoneなら照明や鍵などの家電の操作も頼めます。
仕事の作業だけでなく、「明日の予定を入れておいて」のような日常のお願いにも使えるようになったことで、毎日開く人が増えている可能性があります。
Grok Botの急成長をどう見る?AIオタク的な見どころ
「答えるAI」から「作業するAI」へ、使われ方が広がっている
Grok Botは、質問に答えるチャットではなく、クラウド上のコンピューターで作業まで進める「AIエージェント」です。有料プランが前提のサービスで1日数十万人が使っているのは、AIに作業を任せる使い方が、一部の詳しい人だけのものではなくなりつつあるサインとも読めます。
まだ「始まったばかり」の規模でもある
一方で、約60万人という数字は、週に数億人が使うといわれるChatGPTのような対話型AIと比べると、まだ小さな規模です。ベータ版のサービスなので、伸びが続くかどうか、料金や機能がどう変わるかは、これからの公式の発表を見ていく必要があります。
試す前に、料金とデータの扱いを確かめる
Grok Botは有料プランで使うサービスで、メールやカレンダーなどの大事なデータをつないで使います。話題になっているからとすぐに契約するのではなく、使えるプラン・利用枠・データの扱いを先に確かめておきましょう。使い方や料金は、親記事でまとめています。
▶ 関連記事:Grok Botとは?使い方・料金・できること、月30ドルから使える作業するAI
【まとめ】Grok Botの利用者は約60万人、16日連続で増加中
Similarwebによると、Grok Botの1日の利用者数は10月26日まで16日連続で増え、過去最長の伸びになりました。グラフでは9月上旬の約7万人から約60万人まで増えていて、Android版の公開や月30ドルのプランでの提供、スマホのアプリとの連携が重なった時期の急成長です。AIエージェントがどこまで広がるのか、今後の数字にも注目です。
AIの技術・サービス・ルールは変化が速く、本記事の予測や見通しは将来を保証するものではありません。各サービスの仕様・料金は公式サイトで最新の情報をご確認ください。本記事の情報は2026年10月30日時点のものです。
