2026年10月30日、Googleは公式ブログで、Gmailの受信トレイに誰がアクセスできるのかを、セキュリティ診断を使って約2分で確かめる方法を紹介しました。
当記事では、Gmailにアクセスできる端末・アプリ・人の確かめ方と、心当たりのないものを外す手順を、AI初心者向けにわかりやすく解説します。
Gmailのアクセス確認はセキュリティ診断で、Googleが3ステップを紹介
Google公式ブログが勧める3つのステップ
Googleの公式ブログは、Gmailの受信トレイに誰が、何がアクセスできるのかを、セキュリティ診断で定期的に確かめるよう呼びかけています。確かめることとして挙げられているのは、次の3つです(編集部訳)。
| ステップ | 確かめること | 当記事の解説 |
|---|---|---|
| 1 | ログインしているデバイス(端末)を見直す | ステップ1の章 |
| 2 | 古いサードパーティのアプリ(Google以外の会社のアプリ)のアクセスを外す | ステップ2の章 |
| 3 | 再設定用の情報が正しいか確かめる | ステップ2の章の最後 |
※2026年10月31日時点・Google公式ブログより編集部が整理
>>Google公式ブログ「See who has access to your Gmail inbox in 2 minutes.」(2026年10月30日・英語)
セキュリティ診断とは?開き方
セキュリティ診断は、Googleアカウントの状態に合わせて、おすすめのセキュリティ対策を教えてくれる無料の機能です。パソコンでもスマホでも、ブラウザで「myaccount.google.com/security-checkup」を開けば始められます。
Googleアカウントのヘルプでは、次の開き方も案内されています。
- Googleアカウントにログインする
- 右上のプロフィール写真をクリックする
- 「推奨される対応」をクリックする(セキュリティ診断の画面が開く)
なお、「セキュリティに問題が見つかりました」といったメールのリンクから開くのは避けましょう。にせのメール(フィッシング)の可能性があるため、自分でアドレスを入力するか、ブックマークから開くのが安全です。
パスワードや2段階認証など、アカウント全体の守りを固めたい人は、次の記事もあわせて確認してください。
▶ 関連記事:Googleアカウントのセキュリティ設定チェックリスト!乗っ取りを防ぐ10の対策とやり方
Gmailにアクセスできる端末を確認する(ステップ1)
ログイン中の端末を一覧で見る手順
GmailはGoogleアカウントでログインして使うので、Googleアカウントにログインしている端末からは、メールを読める状態になっています。次の手順で、ログイン中の端末を一覧で確かめられます。
- Googleアカウント(myaccount.google.com)を開く
- 「セキュリティとログイン」を開く
- 「お使いのデバイス」の欄で「すべてのデバイスを管理」を選ぶ
- 一覧に、今ログインしている端末や、ここ数週間にログインした端末が表示される。端末を選ぶと詳しい情報が見られる
ログアウト済みの端末には「ログアウト済み」と表示されます。
>>Googleアカウント ヘルプ「アカウントにアクセスしたデバイスを確認する」
知らない端末があったら、ログアウトさせる
一覧に見覚えのない端末があったら、その端末を選んで「ログアウト」を選び、Googleアカウントから追い出しましょう。同じ名前の端末がいくつも並んでいる場合は、すべてからログアウトします。
知らない端末からのログインは、アカウントを他の人に使われているおそれがあります。ログアウトさせたあとは、パスワードも変更しておきましょう。
パソコンのGmailでは「詳細」から最近のアクセスも見られる
パソコンでGmailを開き、画面の右下にある「詳細」をクリックすると、最近のアカウントのアクティビティ(いつ、どこからアクセスされたか)を確かめられます。Gmailのヘルプでは、心当たりのないアクセスがあった場合は、すぐにパスワードを変更するよう案内されています。
Gmailにアクセスできるアプリを確認する(ステップ2)
リンク済みアプリには3つの種類がある
Google以外の会社のアプリやサービスとGoogleアカウントのつながりは、Googleアカウントの「リンク済みアプリ」のページ(myaccount.google.com/linkedapps)でまとめて確かめられます。つながりには、次の3つの種類があります。
| 種類 | どんなつながりか |
|---|---|
| Google でログイン | Googleアカウントを使って、そのアプリにログインしている |
| リンクされたアカウント | Google側から、そのアプリのアカウントにアクセスできる |
| Google アカウントへのアクセス権 | そのアプリに、Googleアカウントのデータの一部(Gmailやカレンダーなど)を見たり使ったりすることを許可している |
※2026年10月31日時点・Googleアカウント ヘルプより編集部が整理
Gmailの中身に関わるのは、主に「Google アカウントへのアクセス権」です。もう使っていないアプリに、Gmailへのアクセスを許したままになっていないか確かめましょう。
使っていないアプリのアクセス権を削除する手順
- リンク済みアプリのページ(myaccount.google.com/linkedapps)を開く
- 「Google アカウントへのアクセス権」を選ぶ
- アプリを選ぶ(必要なら「アクセス権限」で絞り込む)
- 「詳細を表示」を選ぶ
- 「アクセス権を削除」を選び、「確認」を選ぶ
アクセス権を削除すると、そのアプリはGoogleアカウントにアクセスできなくなり、一部の機能が使えなくなることがあります。自分のデータが正しくない使われ方をしていると思う場合は、同じ画面の下にある「このアプリを報告してください」から、Googleに報告できます。
>>Googleアカウント ヘルプ「Google アカウントと他のデベロッパーのアプリとのリンクを管理する」
ChatGPTやClaudeなどのAIアプリにGmailをつないでいる人は
最近は、AIアプリにGmailをつないで、メールを探したり要約したりする使い方も増えています。たとえばClaudeのヘルプによると、ClaudeのGmailのコネクタ(つなぐ機能)は、メールの検索・閲覧や下書きの作成に加えて、メールの送信・返信・転送もできます。送信・返信・転送の前には、初期設定ではClaudeが利用者に許可を求めるとしています。
AIアプリをつなぐと、そのアプリがGmailの中身を読める状態になります。試しにつないだだけで、今は使っていないAIアプリがあれば、アプリ側の設定で接続を解除するか、上の手順でGoogle側からアクセス権を削除しておくと安心です。Claudeの場合は、Claudeの「Customize」→「Connectors」の画面でGoogleのコネクタを選び、「Disconnect」で接続を解除できるほか、Googleアカウントの接続の管理ページ(myaccount.google.com/connections)からも削除できると案内されています。
>>Claude ヘルプ「Google Workspaceのコネクタを使う」(英語)
GeminiなどのGoogleのAIエージェントの権限も確かめられる
リンク済みアプリのページでは、GeminiなどのGoogleのAIエージェント(利用者の代わりに作業をこなすAI)が、リンク済みのアプリを使って作業できる権限も確かめられます。「エージェント アクセス」で絞り込み、アプリを選んで、止めたいエージェントの「(アプリ名)の使用を停止」を選び、「使用を停止」で確定します。この操作では、アプリとのリンクそのものは外れません。
最後に再設定用の電話番号とメールアドレスを確かめる
Google公式ブログの3つ目のステップは、再設定用の情報の確認です。再設定用の電話番号とメールアドレスは、パスワードを忘れたときや、他の人にアカウントを乗っ取られたときに、アカウントを取り戻すための手段になります。
- Googleアカウント(myaccount.google.com)を開く
- 「セキュリティとログイン」をクリックする
- 「Google にログインする方法」の中の「再設定用の電話番号」または「再設定用のメールアドレス」をクリックする
- 登録されている内容を確かめ、古い場合は編集アイコンから変更する
再設定用の電話番号を変えた場合、反映までに最長で約7日かかることがあります。
>>Googleアカウント ヘルプ「復元オプションを設定する」
Gmailのメールが他の人に渡っていないか、転送・フィルタ・委任を確認
セキュリティ診断の3ステップとあわせて、Gmailの設定の中も見ておきましょう。アカウントが乗っ取られると、自動転送やフィルタを勝手に設定され、メールが他の人に送られ続けることがあります。以下はどれも、パソコンのGmailで確かめる手順です。
自動転送:知らない転送先がないか
- パソコンでGmailを開き、右上の設定アイコンをクリックして「すべての設定を表示」を選ぶ
- 「メール転送と POP/IMAP」タブ(または「転送」タブ)を開く
- 「転送」の欄に、知らないアドレスへの転送が設定されていないか確かめる
- 止める場合は「転送を無効にする」を選び、「変更を保存」をクリックする
>>Gmail ヘルプ「Gmail のメールを他のアカウントに自動転送する」
フィルタ:特定のメールだけ転送する設定がないか
転送は、フィルタ(条件に合うメールを自動で振り分ける機能)でも設定できます。自動転送がオフでも、フィルタで一部のメールだけが転送されていることがあります。
- 設定アイコンから「すべての設定を表示」を開く
- 「フィルタとブロック中のアドレス」タブを開く
- 一覧に、知らない転送先へ送るフィルタがないか確かめる
- 不要なフィルタは「削除」を選んで消す
メールの委任:代わりにGmailを使える人がいないか
Gmailには、別の人に自分のGmailを代わりに使ってもらう「メールの委任」という機能があります。委任された人(代理人)は、あなたの代わりにメールを読んだり、送ったり、削除したりできます。パスワードの変更はできません。
- 設定アイコンから「すべての設定を表示」を開く
- 「アカウントとインポート」タブ(または「アカウント」タブ)を開く
- 「アカウントへのアクセスを許可」の欄に、知らないアカウントがないか確かめる
- 外したい場合は、そのアカウントの横の「削除」をクリックする
>>Gmail ヘルプ「メールを委任する、メールで共同作業する」
メールの転送やフィルタを悪用する手口は、Yahoo!メールでも話題になりました。確かめ方は次の記事でも紹介しています。
▶ 関連記事:Yahoo!メールの乗っ取りでAmazonに不正注文?フィルターと転送の確認方法
【まとめ】Gmailのアクセスは定期的に確認、知らないものはすぐ外そう
Googleは、Gmailに誰が、何がアクセスできるのかを、セキュリティ診断で約2分で確かめる方法を紹介しました。ログイン中の端末、Gmailにアクセスできるアプリ(AIアプリを含む)、再設定用の情報の3つに加えて、Gmailの転送・フィルタ・委任の設定もあわせて見ておくと安心です。知らない端末やアプリ、転送先が見つかったら、すぐに外してパスワードを変更しておきましょう。
AIの技術・サービス・ルールは変化が速く、本記事の予測や見通しは将来を保証するものではありません。各サービスの仕様・料金は公式サイトで最新の情報をご確認ください。本記事の情報は2026年10月31日時点のものです。
