Anthropicは、AIモデル「Claude Sonnet 4.5」を、2026年11月30日にClaude APIで提供終了(退役)すると告知しています。告知は2026年9月30日で、提供終了まで残り1か月を切りました。
当記事では、Claude Sonnet 4.5の提供終了で何が起きるのか、影響がある人・ない人、移行先のClaude Sonnet 5.5への切り替え方と注意点を、AI初心者向けにわかりやすく解説します。
Claude Sonnet 4.5は2026年11月30日にAPIで提供終了
公式の告知内容
Claude Sonnet 4.5は、2025年9月29日に公開されたAnthropicのAIモデルです。Claude Platform(開発者向けのサイト)のモデルの非推奨・廃止のページによると、次のように告知されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象のモデル | Claude Sonnet 4.5(claude-sonnet-4-5-20250929) |
| 非推奨になった日(告知日) | 2026年9月30日 |
| 提供終了(退役)の日 | 2026年11月30日 |
| 提供終了後 | このモデルを指定したリクエストは失敗する |
| おすすめの移行先 | Claude Sonnet 5.5(claude-sonnet-5-5) |
※2026年11月2日時点・Claude Platform公式の「モデルの非推奨化」「Claude Sonnet 4.5」のページとリリースノートより編集部が整理
非推奨とは「まだ動くけれど、もうおすすめしない」状態のことです。11月30日を過ぎると、Sonnet 4.5を指定したリクエストはエラーになり、使えなくなります。
11月30日が当てはまるサービス
公式ページによると、11月30日という日付は、Anthropicが自分で運営している次のサービスに当てはまります。
- Claude API(Anthropicが直接提供するAPI)
- Claude Platform on AWS
- Claude Models on Google Cloud(Anthropicが運営するもの)
- Microsoft Foundry
一方、Amazon BedrockとClaude Models on Google Cloud(Googleが運営するもの)は、それぞれが独自に提供終了の日を決めるため、日付が違う場合があると書かれています。これらを使っている場合は、各サービスのモデル一覧で確かめましょう。
チャットのClaude(claude.ai・アプリ)は?
2026年11月2日時点で、Claudeのヘルプセンターのリリースノートには、claude.aiやスマホアプリのモデル選択からSonnet 4.5が外れるという告知は見当たりません。今回の告知は、API(アプリやサービスからAIを呼び出すための窓口)向けのものです。claude.aiやアプリでClaudeとチャットしているだけの人は、ふだん使っているモデルをそのまま使えば大丈夫でしょう。
Claude Sonnet 4.5の提供終了で影響がある人・ない人
影響があるのは「APIでSonnet 4.5を名指ししている人」
影響があるのは、自分で作ったアプリやツール、業務の仕組みの中で、モデル名に「claude-sonnet-4-5-20250929」または「claude-sonnet-4-5」を書いている人です。そのまま11月30日を迎えると、アプリの返事が止まったり、エラーが出たりします。
自分では書いていなくても、外部のツールやサービスが内部でSonnet 4.5を使っている場合もあります。APIキー(AIを使うための合いかぎ)を入れて使っているツールがあれば、モデルの設定を一度確かめておきましょう。
▶ 関連記事:APIキーとは?AIを使う合いかぎの仕組みと料金、漏れたときの危険と守り方
使っているか確かめる方法
公式ページでは、Claude Console(APIの管理画面)の「Usage(使用量)」ページで「Export」を押すと、APIキーごと・モデルごとの使用量をCSVファイルでダウンロードでき、古いモデルを使っている場所を探せると案内されています。
>>Claude Console「Usage」(ログインが必要)
影響がない人
- claude.aiやスマホアプリでチャットしているだけの人(11月2日時点で告知なし)
- APIで、すでにSonnet 5.5やOpus 5.5など新しいモデルを使っている人
- Claude Codeで、Sonnet 4.5をわざわざ指定していない人
Claude Sonnet 4.5と移行先のSonnet 5.5の違い
料金・性能の比較
公式のモデルページによると、Sonnet 4.5と、移行先のSonnet 5.5の主な違いは次の通りです。
| 項目 | Claude Sonnet 4.5 | Claude Sonnet 5.5 |
|---|---|---|
| 料金(入力/出力・100万トークンあたり) | 3ドル/15ドル | 2ドル/10ドル |
| 一度に読める量(コンテキストウィンドウ) | 20万トークン | 100万トークン |
| 一度に書ける量(最大出力) | 6.4万トークン | 12.8万トークン |
| 知識の新しさ | 2025年1月まで | 2026年6月まで |
| 考え方 | 考える量を使う側がトークン数で指定する(Extended thinking) | AIが考える量を調整する(Adaptive thinking) |
※2026年11月2日時点・Claude Platform公式のモデルページより編集部が整理(米ドル)
1トークンあたりの料金は、Sonnet 5.5のほうが約3分の1安く、一度に読める量も5倍になっています。
ただし同じ文章でもトークンが約30%増える
移行ガイドによると、Sonnet 5.5は文章をトークン(AIが文章を数える単位)に分ける方法が新しくなり、Sonnet 4.5と比べて、同じ文章でも約30%多いトークンになるとされています(内容によって変わります)。また、画像もより細かく読むため、大きな画像ではトークンが増えます。単価は安くなっても、使い方によっては請求額があまり下がらないこともあるので、切り替えたあとの使用量を確かめましょう。
▶ 関連記事:トークンとは?AIが文章を数える単位、料金や文字数の目安と数え方
Claude Sonnet 4.5からSonnet 5.5へ切り替える手順と注意点
モデル名を書き換える
基本は、プログラムや設定の中のモデル名を書き換えるだけです。
claude-sonnet-4-5-20250929
↓
claude-sonnet-5-5
Amazon BedrockやGoogle Cloudでは、モデル名の書き方がサービスごとに違います。公式のモデル一覧で確かめてください。
そのままだとエラーになる設定
移行ガイドによると、Sonnet 4.5では使えた次の設定は、Sonnet 5.5ではエラー(400エラー)になります。モデル名だけ書き換えて動かないときは、まずここを見直しましょう。
| Sonnet 4.5で使えた設定 | Sonnet 5.5での扱い |
|---|---|
| 考える量をトークン数で決める設定(budget_tokens) | エラー。代わりにeffort(考える深さ)で指定する |
| temperature・top_p・top_k(答えのばらつきの調整) | エラー。消して、プロンプトで指示する |
| AIの返事の書き出しをこちらで決める設定(プリフィル) | エラー |
| 特定のツールを必ず使わせる設定(tool_choiceのanyやtool) | エラー |
| 考えずに答えさせる設定(thinkingのtypeをdisabled) | エラー。代わりにbetween_tools(最初に考えない設定)を指定する |
※2026年11月2日時点・Claude Platform公式「Claude Sonnet 5.5 migration guide」より編集部が要約。ほかにも細かな変更点があります
また、Sonnet 5.5は何も指定しないと、考えてから答えるモード(Adaptive thinking)で動きます。Sonnet 4.5では、指定しなければ考えずに答えていたので、返事までの時間やトークンの量が変わることがあります。
Claude Codeに移行を任せることもできる
移行ガイドでは、Claude Codeで次のように頼むと、プロジェクトのコードをSonnet 5.5向けに書き換えてもらえると案内されています。
/claude-api migrate this project to claude-sonnet-5-5
書き換えたあとは、11月30日より前に、いつもの使い方で問題なく動くかを必ず試しておきましょう。
>>Claude Platform「Claude Sonnet 5.5 migration guide」(英語)
▶ 関連記事:Claude Codeの高速モード、Opus 4.8は11月30日に廃止!やることと料金
【まとめ】APIでSonnet 4.5を使っている人は11月30日までにSonnet 5.5へ
Claude Sonnet 4.5は、2026年11月30日にClaude APIなどで提供終了となり、その後はエラーになります。影響があるのは、APIやツールでSonnet 4.5を名指ししている人で、claude.aiでチャットしているだけの人には、11月2日時点で告知はありません。移行先のSonnet 5.5は単価が安く、性能も上がっていますが、使えなくなる設定もあるので、早めに切り替えて動作を確かめておきましょう。
AIの技術・サービス・ルールは変化が速く、本記事の予測や見通しは将来を保証するものではありません。各サービスの仕様・料金は公式サイトで最新の情報をご確認ください。本記事の情報は2026年11月2日時点のものです。
